スイス国鉄(SBB)の荷物配送サービスが便利すぎた話

こんにちは、管理人のおもちです。
スーツケース22.3 kg、リュック12kgで渡航し、実家最寄りの駅のバリアフルすぎる構造によって筋肉痛になっています。そんな重い荷物を運んで、異国の地で移動するのはとても厄介です。今回はそんな悩みを解決してくれる、スイス国鉄(SBB)の荷物配送サービスをご紹介します。

SBBの荷物配送サービスとは

スイス国内で荷物配送をしてくれるのが、ラゲージサービス。
国内であれば、駅から駅、滞在先から駅、滞在先から滞在先といった使い方が可能です。そのため重い荷物をえっちらおっちら持ち運ばずに済むので非常に楽になります。

サービスは大きくLuggage、Group luggage、Flight luggageの3種類に分かれ、それぞれ複数のカテゴリがあります。ここでは、渡航者がよく使用しそうな4種類のサービスを説明します。

Luggage station to station

Luggage station to station
こちらは駅から駅への荷物配送サービス。
窓口はスイス国内の鉄道・バスの主要駅で、小さな駅や無人駅では取り扱いがありません。その日の19:00までに荷物を持ち込むと、翌々日の9:00以降に送り先の駅で荷物を受け取ることができます。(取扱のある駅)
最大25kg以内のスーツケースなどの荷物を1つ当たりCHF12で配送してくれます。

Luggage door to door

Luggage door to door
スイス国内の滞在先から滞在先へと荷物を配送するサービス。
滞在先をスイス国内で転々とする際などに重宝します。集荷日の2日前の20時までに予約する必要があります。最大25kg以内のスーツケースなどを1つ当たりCHF12で運ぶことができ、翌々日には滞在先に荷物を届けることができます。時間指定や場所により追加料金が請求されることがあります。

Luggage station to door / Luggage door to station

Luggage station to door / Luggage door to station
スイス国内の主要駅やバス停から滞在先 or 滞在先から主要駅やバス停へ荷物を配送するサービス。
主要駅やバス停、または滞在先でそれぞれ受付をすると翌々日には到着します。駅からの配送の場合はその日の19:00までに受付を済ませる必要があります。
最大25kg以内のスーツケースなどの荷物を1つ当たりCHF12で配送してくれます。時間指定や場所により追加料金が請求されることがあります。

Flight luggage

Flight luggage
スイス国内の主要駅または滞在先からチューリッヒ空港へ荷物を配送してくれるサービスが含まれます。
翌日には到着するので、空港に用事がある場合はこちらを使用すると便利です。CHF24から配送サービスを提供しています。
また、ジュネーブ空港チューリッヒ空港では、チェックインも兼ねた配送サービスを行なっています。前日に自宅や滞在先に荷物を受け取りに来てくれ搭乗券と荷物タグが渡され、それを持って空港へ行き飛行機に乗るだけというサービスです。現地に着いたら荷物を受け取るだけという内容のようです。40CHF前後からサービスが提供されています。

実際に使ってみた

4月29日にチューリッヒ空港に到着し、荷物の配送サービスを使用してみた感想です。予想以上に便利(というかなかったらかなり面倒だった)ので、その経験をシェアします。

配送サービスの流れ

・発送@チューリッヒ空港

チューリッヒ空港のSBBカウンター(Level 01)を出て、左に向かって壁(お店)沿いに歩くと"Gepäck"と書かれた案内があり、大量のスーツケースが置かれている事務所がありました。みていると、スーツケースを受け取りに来ている人もちらほら。みんな手には何か書類を持っていました。

おそらくここかな、と思い事務所に入り、荷物を最寄りの駅まで送りたいことを伝えます。
私の場合は、学生用アパートに入るのが5/1でしたが4/29にスイスに到着したため、別の場所にホテルをとっていました。そのため、学生用アパートの最寄駅に5/1に荷物が届くとありがたかったのです。

配送サービスはその日の19:00までに申し込むと、翌日に発送されてその次の日(翌々日)の9:00以降に届くことになっています。そのため5/1の9:00以降に学生アパートの最寄駅に取りに来てね、ということで話がまとまり、書類を受け取ることができました。

・受け取り@最寄駅

配送してもらった駅に行き、発送した駅でもらった書類を渡すのみです。
どこが受付かわからない場合もありますが、有人駅で案内所のようなところがあればそこの可能性が高いです。わからなくとも聞いてみるのが一番早いでしょう。

受け取りでは特に書くものはないので、荷物を受け取ったらおわりです。

必要だったこと

2泊するのに必要な服などをきちんと手荷物に分けておくことが、非常に重要です。

私は2泊することと、スーツケースをSBBの荷物配送サービスで丸2日間預けてしまうことを事前に理解していたので、出発前に必要最低限の荷物を手荷物に分けてありました。

・下着、靴下、ハンカチ(2泊分)
・ゆるい部屋着
・スキニー1枚
・ヒートテック1枚
・ブラウス2枚
特に下着類は必要不可欠で、あって正解だったのは部屋着です。

また、私はいつも海外のホテルや航空機内ではスリッパを履いていますが、それも持っておきました。Cタイプのアダプターと複数のコンセントを使うための電源タップも、非常に重宝しました。

逆に、不要だったのはドライヤー笑。シャワーやトイレが共用でないちょっとお高めのホテルを選んだので今回は必要ありませんでしたが、必要な場合もあるかと思います。

また、使用した航空会社の預け入れ荷物の重量制限が20kgであったので、なるべく手荷物に重いもの(本など)を入れていました。預け入れ荷物にはドライヤーが入ってしまっていたので、これらを移動させるのに空港で詰め直しを行いましたが、なるべくなら最初から手荷物と分けておきたいものです。

まとめ

SBBの荷物配送サービスは中長距離の移動にとても便利!
重い荷物を引きずりながらホテルへ向かったり学生用アパートを探したりせずに済みました。近年規約が改定され、利用者からは「使い勝手が悪くなった」と不満の声もあるようなのですが、それでもなお使ってみる価値のあるサービスだと言えます。

今後、利用して便利だったスイスのサービスやモノの話などを書いていこうと思います。
それではまた!