いまさら学科の入学試験を受けました

こんにちは!管理人のおもちです。
9月も後半となり、朝は気温一桁台となってきました。5月からラボに所属していますが、9月の頭に所属学科の入学試験を受けた謎ムーブをかましてきたので記録しようと思います〜

博士学生の所属先決定システム

基本的に、大学受け入れ→学科受け入れの順番で手続きが進んでいきます。
ただしややこしいことに、私が博士課程のポジションに応募した際、窓口となったのはNCCR RNA&Diseaseという、スイスの複数の大学が作るコンソーシアム型の機関でした。(応募についての他記事はこちら)

NCCR RNA&Diseaseで各大学の各研究室と面接を重ねて今の研究室からオファーを得たわけですが、その後受け入れ先の研究室がある大学の入学試験を受ける必要がありました。ここから大学側としての手続きが始まります。

手続きのスケジュール

研究室からオファーをもらったのが 昨年の11月あたりで、大学に出す書類を書くよう求められたのが12月〜1月ごろだったように記憶しています。2月あたりに、教授から追加の要件なしでの受け入れが決定されたとの連絡がきて、3月〜4月にはベルン大学からの書類が届いていました。

おそらく、大学としての受け入れ手続きはこの書類審査だけだったのでしょう(?)。実際に大学の学生証も4月には作成されていました。しかし、5月という中途半端すぎる時期に渡航したため、既に春学期(2月- 6月)の講義は受けられず、研究室にいるだけの状態でした。

そしてこの研究室が所属する学科からは、4月15日/8月15日/12月15日のいずれか近い時期までに応募書類を申請することを求められていました。私の場合は8月15日が最短だったので、ここで学科の入学試験に進むことになりました。

学科の審査とは?

審査は主に、書類審査と面接の2つで行われました。幸いなことに、筆記試験はありませんでした…!

書類審査

提出した書類は主にこの6つです。
・指定のapplication form
・履歴書
・指導教官の承諾書
・研究計画書
・共同指導教員の承諾書
・学部以降の卒業証書と成績証明書

最も大変だったのは、やはり研究計画書です。以前に受験した同僚たちに申請書類を見せてもらいながら書き上げました。幸運にも、同じ時期に同じ審査を受ける同僚がいたので、お互いに添削してから指導教員にフィードバックをもらい、さらに修正し….と繰り返しました。

面接(前編)

書類を提出後、2週間ほど空けてから面接の連絡がきました。面接日時までは2週間ほどしかなく、同僚と非常に焦ったのを覚えています。

内容としては、
・7分間の研究内容プレゼンテーション
・13分程度の質疑応答

という二本立てで合計20分間の面接でした。

このプレゼンが曲者で、パワポも資料もなしに口頭で研究内容を説明する必要があります。まず7分間もカンペなしに英語で発表したことがない上に、8月のサマースクールで3分間の発表ですらしどろもどろになった記憶が新しいままでした。

2週間、プレゼンの練習や質疑応答の練習を繰り返し、親切すぎる指導教官にもみてもらいながら当日を迎えます。前日に同僚と試験会場の下見にいきましたが、予想以上に大きな部屋で行われるようだったので緊張で吐きそうでした。

面接(後編)

当日、10人ほどの教授たちがコの字型のテーブルに座り、真ん中の座長の正面に応募者の椅子が置かれているという恐ろしい状況でした。勘弁してくれと思いながら誘導されて座り、面接が始まりました。

最初、プレゼンから始まるかと思いきや、「なぜ現在の研究室を選んだのですか?」という軽い質問から始まって面食らいました。適当な答えを言ってから、7分間のプレゼンがスタートしました。

教授たちが応募者である私を囲むように座っているがゆえに、プレゼンの際も180度見渡すような形で行い、しかもそこそこ至近距離なのでちょっとシュールでした。本当に数十回は練習したプレゼンだったので、途中で詰まることもなく、最後まで喋り終えられて安心です。

恐れていた質疑応答は、8つ程度聞かれました。完全に研究内容に沿った質問で、なぜこの手法なのか、この手法でのターゲットはどこなのか、などかなり突っ込まれました。途中、予期しない質問に苦戦しながらもなんとか回答し、通ったかな…と思いつつ試験会場を後にしました。

結果

結果として、面接を通過し、晴れて学科の一員となりました!ただし、何か変化があるわけではありません。

結果の連絡は面接から約1週間後にメールで届きました。その際にメンターとなる教授も割り当てられ、面談を組むように指示されます。このあたりのシステムは年度ごとに変更が加えられていそうです。

驚いたのは、面接の結果に加えて追加の質問が送られてきたことです。一緒に受験したスイス人の同僚も同じだったので、今年度から新たに付け加えられた課題のようでした。

おわりに

面接は緊張しましたが、また良い経験ができたなと思います。同僚と指導教官に恵まれてよかったです…。

これで学科にも入学でき、早速必須科目を取得したので一安心です。今学期は動物実験資格のための実習があるのであまり取れませんが、来学期以降はより専門的な授業もとりたいと思います!

それではまた〜