中間審査を終えました
こんにちは、管理人のおもちです!怒涛の10月を終え、ついにようやく休めるところまで辿り着きました。長かった….。今回は、現大学の博士課程で通過しなければならない中間審査について報告しようと思います。
中間審査とは?
現ラボの所属する大学院のシステムとして、博士課程の学生はプロジェクトを開始してから2年後付近で中間審査を受けることになっています。中間審査では、学生側が自身のプロジェクトとその進捗をまとめたプレゼンを行い、その後publicとclosedな形でそれぞれ質疑を受けます。プレゼン自体は45分間、その後のpublicからの質問が15-30分、さらに30分closedに審査員の先生からの質疑に応える様式です。
基本的にはプロジェクトの方向性を確認し、学生とその指導教官の間柄がうまく機能しているかを外から査定して一定の質を担保することを目的にしているようです。落ちた学生もいるとは聞きますが、基本的には指導教官がいけると判断したら受けさせてくれるものなので安心しろとは言われました笑
終わらない準備[ストレス]
基本は受かる中間審査とはいえ、準備期間は解析も含めて3週間は取りました。プレゼンのスライドや発表テクニック的なクオリティもそれなりに求められると聞いていたので、発表の3日前までには全てのスライドを作りたかったです。
しかし、解析で思いっきり躓いた挙句プロジェクトの一つがスクープされた直後だったのもあり、解析が終わりスライド構成が決まるまで胃がキリキリしていました笑 審査前のプレゼンの練習には同僚たちがほぼ全員付き合ってくれ、最終的に3時間にわたって指摘と修正と質疑に耐えました。練習でですよ泣
45分間喋りっぱなしというのは人生で最長のプレゼンだったため、一言一句暗記することは早々に諦め、スライドの流れだけを外さないように記憶して話すことに集中しました。ストーリー仕立てにすることで、自分のしょぼい記憶力が緊張でフライアウェイしても軌道修正できるように祈りながらプレゼンを作ります。
最高点で審査に合格できた[驚き]
なんとびっくり、伝えられた点数は満場一致での最高点。
ポスドクや他の博士課程の同僚と比較して知識も足らず頭の回転も遅い私に値する点数なのか甚だ疑問ですが、プレゼンを行ったあの場では良かったねということだと解釈しました。評価してもらえたことは素直に嬉しいです。
ちなみに博士課程プログラムの入学試験を受けた時は不可一歩手前の可でした。スイスの大学の最高点は6、可が4でそれ以下が不可です。確か当時の点数は4.25点とかだった気がします笑 そんな人間でも適切な環境があるとなんとかなるみたいです。
(今までの審査内容とその結果:博士課程入学プログラム:4.25、学科入学試験:結果なし通過)
スライドから漂う漫画文化…?[困惑]
ボスから、"君のプレゼンスライドからは日本の漫画カルチャーの影響を強く感じる"と言われて笑いました。文字が極端に少なくてイラストが全てを表現しているらしいです。どちらかというと私自身があまり人のプレゼンを長いこと集中して聞いていられないタイプで、しかも長い文章で書かれたスライドなんぞ読んだことがないのが原因な気がします (ポンコツ)。
ともあれ、そんな漫画/アニメチックなプレゼンスライドで発表することで聴衆からも様々な質問が出たのは良かったです。伝わらなければ始まらない。聴衆が混乱してしまうようなプレゼンがなされた後の空気感が地獄なの、発表経験者はわかってくれると信じています。
この先ずっとこのテイストのスライドをボスにいじられ続けるんだろうなあと思いつつ、今のスタイルを変えるつもりはないのでボスには受け入れてもらうしかないですね。仕方ない仕方ない。
国際学会&一時帰国に向けて[狂喜乱舞]
今この文章は日本で行われる国際学会へ飛び立つ前夜の、乾燥機が回り終わる間の時間で書かれています。今年は学会と一時帰国の休暇を合わせることができたので、1ヶ月半の日本滞在です。幸せすぎる….。とはいえボスからは最初の2週間くらいHome officeにしろと言われたので日本から働きます。それでもいい、海鮮が食べたい。
中間審査が終わった後も、学会に向けたポスター作りなどでそこそこ忙しかったです。というか研究よりなにより、荷物をまとめたり食料を片付けたり片付けたり掃除したり、といった一時帰国前ならではの家事の忙しさがありますね….。さすがに前夜には落ち着いたのでこうして文章を打っていますが、冷蔵庫から再び巨大な霜を取り出す羽目になった時は絶望していました。
日本で行われる国際学会に参加するのも初ですし、ボスのトークを学会で聞くのも初めてなので楽しみです。Twitterで繋がっている方ももしや参加されるのでは….?みたいな件もそこそこあり謎の緊張を引き起こしています。
とりあえず、無事に日本へ到着できることをまずは願いたいです!
それではまた〜