コロナ禍での日本入国

2021年12月17日

コロナ禍での日本入国は準備する書類が多いです。情報やリンクがあちらこちらに散らばっているのでわかりにくかったです。初海外ひとり旅がひょんなことからコロナ禍になってしまったため、数々の規制のなか、海外初心者でもどうにかなった日本への帰国過程を書きました(※2021年10月末時点の情報です)。
日本からスイスへの渡航はこちらを参考にしてください。

必要な書類

まず必ず必要になるのが、

  • PCR検査の証明書
  • 質問票の回答QRコード
  • 誓約書
  • 3種類のアプリ

また、任意ではありますが、

  • ワクチン接種証明書
  • 帰宅時の公共交通機関以外の手段の確保

これらの書類やアプリのインストール、手続きが必要になります。
最新の情報に関しては厚生労働省のページで詳しく解説されています。

PCR検査の証明書

出国時72時間前に検体を採取されたPCR検査の証明書

これが最重要です。これがないと入国どころか搭乗できません。


出国前72時間の例を挙げると、
「10日の18時にその地域や国を出発する便に搭乗するのであれば、7日の18時に検体を採取されること」
が必要です。
重要なのが、検体を採取される時間だということです。証明書をもらう時間ではないので、検体採取時に出国前72時間前になるように注意が必要です。あまりギリギリの時間を攻めずに2日前か前日に受けるように調整すると良いと思います。

また、証明書は厚生労働省がサイトに載せている公式フォーマットを使用するようにしましょう。手続きが煩雑になり、搭乗や入国を拒否される場合も出てきてしまいます。
証明書は医師や担当者に書いてもらうことになりますが、この際に回答サンプルを渡しておくと良いです。その国や地域では不慣れな年月日の書き方やチェックの付け方の場合もあります。担当者が書き損じてしまうと、自分の責任でなくとも証明書が無効になることもあるので念には念を入れましょう。

質問票の回答QRコード

帰国前または途中でwebフォームまたはアプリから質問票を入力します。

パスポートの番号などの個人情報に加え、帰国に使用する便名なども必要です。
全ての回答を終えると、QRコードが出てきます。ここでスクリーンショットや保存を必ず行ってください。行なわずに画面を閉じてしまうと、再入力が必要になります。(余談ですが、この質問票の背景色がピンクなので、空港のカウンターでは「pink QR code」と呼ばれていました)
厚生労働省のホームページでも「質問表について」という項目があるのでそちらもチェックしましょう。

誓約書

誓約書は日本へ向かう機内でも配布されます。


事前に準備したい方は、厚生労働省の誓約書に関するページを開いてください。一見すると説明書しかないのですが、下の方に「日本語」または「English」と書かれたリンクが存在します。これをクリックすると誓約書が出てきます。
機内でも手違いで配られないことがありますが(私の場合がそうでした)、機内にはあるはずなので迷ったら乗務員の方に尋ねてください。

3種類のアプリ

My SOS接触確認アプリ位置情報提供アプリの3種類のスマホへのインストールが必要です。

位置情報提供アプリはiphoneなどでは既にインストールされている場合が多いです。
残り2つのアプリをインストールしておきましょう。その後の登録手続きなどは入国審査時に職員さんと行うことができます。
アプリの登録や上記の質問票への入力は、細かい字を見ることになります。年配の方は老眼鏡やルーペを取り出せるようにしておくと安心です。また、メールアドレスや電話番号なども必要なので事前に知っておきましょう。

ワクチン接種証明書(任意)

ワクチン接種を行っている場合はその証明書のコピーを提出することができます。

これにより、入国日を0日目として翌日からの14日間の隔離措置を短縮する手続きの対象になります。ただしこれには自費でのPCR検査が必要です。検査後に陰性を証明できれば、隔離期間は10日間で終了することができます。

その他

公共交通機関以外の帰宅手段の確保

入国後も公共交通機関を使わずに帰宅することが求められているため、自家用車/ハイヤー/帰国者専用スカイライナーなどを用いる必要があります。事前に予約が必要だったり決済を行ったりしておけば、帰宅までがよりスムーズになります。また、入国時の審査でもこの手段を確保してあるかを尋ねられます。

自家用車を家族がお持ちで送迎が可能であれば自家用車を使うことが望ましいでしょう。帰国者専用スカイライナーも、京成上野駅以降の帰宅手段が確保されていないと乗ることができません。
そのため私はハイヤーを使用しましたが、羽田空港⇄東京都23区内で1万5000円ほどかかってしまいました。自家用車が用意できないと帰宅にお金がかかってしまうのでなかなか厳しいです。認定された帰国者専用のハイヤーはこちらのサイトにアップされています。

いかがでしょうか。
さまざまな準備が必要なため、どうして良いかわからない方も多いことだと思います。しかし、長旅をスムーズに終えるためにもきちんと準備をしておくことが重要です。
特にPCR検査の公式フォーマットでの証明書は決して忘れずに持っていきましょう。入念に確認して、心の余裕を持って帰国の途についてくださいね。

日本からスイスへの渡航はこちらを参考にしてください。
それではまた!